FACo 2015公式ルック&解説・・・その4

前回に引き続き、FACo 2015の解説をお話します。

Black Ships フェイクスエード ライダースベスト

ブランドの基本路線として、「ロックっぽさを持った華やかさ」に「品」が同居している、という重要項目があります。

その中でもエレガント寄りに振ったアイテムがこのコーディネートです。

特にロックなイメージのあるライダースベストをいかに品良く仕立て上げて、そしてスカートで中和出来るか?という、とっても難しい御題でした。

ライダースベストで一番苦労したのが、この生地。

春夏物なので、いかに軽快感を出せるか?という前提があり、それにハマる生地を探し続けました。
通常、薄手のリネンやコットンで表現するのでしょうが、それでは重厚感のあるZIP UPに負けてしまいます。
そして、遠目から見て一発でわかる華やかさや高級感は有りません。

そこでフェイクスエードに絞り込み、質・表現力を兼ね備えたモノを探し続けて辿り着いた生地なのですが、これがまた大変でした。

通常のフェイクスエードに比べ何倍も柔らかく着心地が良い素材なため、当たり前の縫製が出来ない。
一度出した縫い子さんが、匙を投げてしまうほど。

ギリギリまで煮詰めて、ショー二日前に商品が上がるという間一髪間に合ったベストでした。

Black Ships シルク アンシンメトリー スカート

そんなベストの素材感、詰めこんだイメージに負けないように創ったのが、このスカート。

メンズには無いジャンルでしたので、縫い子さんに多大な迷惑をかけつつイメージを具現化してもらいました。

特にシルク98%という高級インポート素材を使用しているため、ドレープの表現含めこれまた難産に。

結果的に、とても足が綺麗に見えて、品のあるとても綺麗な一着に仕上がっています。

あえてカジュアルダウンしたコーディネートにしていますが、シャツやジャケットと合わせてもらってもきっとハマるのではないかと思います。